HAGISO

有田からの手紙|3月18日 – 20日

佐賀県有田町は、昨年2016年に創業400年を迎えた有田焼の産地です。
400年の歴史を育んだ有田の町には、受け継がれてきた技術や、独特の風土、習慣、食などの魅力があります。
そんな有田の日常の一部を切り取ってHAGISOに持ち込み紹介する企画展「有田からの手紙」を開催します。

HAGI ARTでは、写真家・松本美枝子氏の写真展を開催。
有田の本当の美しさとは…?一ヶ月暮らし、撮影をした旅人・松本氏が見つけた、有田の日常の魅力を紹介します。
初日にはトークイベントも開催予定。有田の食材を使った美味しいご飯と地酒と共にお楽しみいただけます。

期間中、HAGI morningでは「有田給食」として、有田町の食材、器を使った朝食を「給食」形式でご提供。
HAGI ROOMでは、有田焼や有田の特産品の販売も行います。

有田からの手紙

3月18日(土)−  20日(月・祝) 

8:00-10:30/12:00 – 21:00

企画1:HAGI ART|松本美枝子 <手紙>

「SAGA dish&craft」という佐賀県のアートイベントから出品の依頼があり、佐賀県有田町で一ヶ月間滞在制作することになった。
400年前に初めて日本産の磁器を生み出した有田は、日本の工芸の歴史の中でも重要な地域だ。
この地で、自分が一体どんな作品を作ることができるのだろうかと、長いようで短い期間の中で模索し続けた一ヶ月間だった。
今回のHAGI ARTでの展示は、「dish&craft」の出品作〈手紙〉を一部再構成したものによる。
私が有田で感じたことは、ここが世界に誇る産業の町だ、ということである。
400年前から、町全体が一つの巨大なファクトリーのように機能し、人々は一体となって、ひたすら美しく精度の高い磁器を作って世に出すことだけを目指してきた。
もしあなたが有田に行ったら、いわゆる観光の町ではない、その潔さにあなたは戸惑うかもしれない。
でもそれが有田本来の美しさなのだ。
それを見に、ぜひこの町へ行って欲しい。この作品はそれをあなたに伝えるための、手紙なのだ。

– 松本美枝子(まつもとみえこ)MATSUMOTO Mieko –
写真家。1974年生まれ。人々の日常や、人間や自然の「移動」を主なテーマに、写真とテキストによる作品を発表する。近年は映像や音を用いたインスタレーションも制作。主な個展に水戸芸術館で開催した「クリテリオム68松本美枝子」(2006)。中房総国際芸術祭「いちはらアート×ミックス2014」(2014)、東京都写真美術館でのグループ展「原点を、永遠に。」(2014)、「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」(2016)などに出品。主な出版物に、詩人・谷川俊太郎との共著である写真詩集『生きる』(2008、ナナロク社)、鳥取藝住祭2014公式写真集『船と船の間を歩く』(2014、アーティストリゾートとっとり芸術祭実行委員会)などがある。 現在、肥前窯業圏の陶磁文化をテーマとしたアートイべント「SAGA dish&craft」(佐賀県)に参加し、有田町の3会場(有田ポーセリンラボ旗艦店、Fountain Mountain、キルンアリタ)において3部作の作品を展示中。今回のHAGI ARTでの展示は、その一部を再構成したものになる。 パブリックコレクション:清里フォトアートミュージアム
作家ウェブサイト http://www.miekomatsumoto.com

企画2:トークイベント|松本美枝子(写真家)× 深江亮平(有田町):ナビゲーター pinpin co(HAGISO)
有田に一ヶ月暮らし、撮影をした写真家・松本美枝子氏が、旅とアートの視点から、有田焼を愛する地元の人、有田をもっと知りたい東京の人とともに、有田町の真の魅力についてを一緒に考え、語り合います
3月18日(土)18:00 open /  18:30 start
<参加費:2000円 ・予約不要>
有田食材を使った特製有田丼と有田の完熟金柑を使ったデザートや有田の地酒付き!
有田焼お猪口もお持ち帰りいただけます。

企画3:HAGI ROOM|有田の器と食材の販売
高価な伝統工芸品というイメージが強い有田焼ですが、今回は、豆皿、小物を中心としたかわいらしい商品を展示販売します。また「旅する朝ごはん」で提供する、ごどうふ、金柑など有田の特産品も販売します。

企画4:HAGI morning 「有田給食」
HAGI morning 3月から6月の期間は有田町の食材、器を使った朝食を提供していますが、皆様により有田の食を知っていただけるよう、展示の3日間限定で、CAFE店長が朝ごはんの食材を丁寧に説明しながら給食形式でご提供致します。
8:00 – 10:30(L.O 10:00)